台湾で9月15日に「地圖的盡頭」という映画が公開になります。
どういう邦題がつくかはわかりませんが地圖は地図、盡頭は突きあたり、終わり、などの意味のようですので「地図の果て」といったところでしょうか。
有名な観光地九份からまた少し山を登ると「金瓜石」という昔、鉱山で栄えた町になるのですが山々に囲まれ、見下ろす景色は海というロケーションが大変素晴らしい場所。
その金瓜石や山を下っていくと広がる美しい北海岸を舞台にした感動作品。
予告編はこちら。
公式FBページはこちら
https://www.facebook.com/NeverEndingRoad2017/
そして、今回この映画のロケ地を巡るツアーがあるのですが参加しませんか、とお声がけいただき、金瓜石は行ったことがなかったのと、こちらの映画には台湾で活躍されている日本人俳優の日比野 玲 さんが出演されていて、予告編からも日本語が度々聞こえてくること、正直まだ映画も観ていないし、予告からも公式ページからもどんな映画なのかは読み取れなかったのですが、なんとなく日本人にも楽しめる良質な映画のような気がしたので参加させていただくことにしました。
今回このツアーは2日間だったのですが、お天気にも恵まれ、青い空、青い海、時期的にも金瓜石の山々も気持ちのよい緑。
台北から少ししか離れていないのに、また空気感がぐっと変わって、一気に日常から離れられるような気がしました。そして久々に自然の中に身を置き、取材とはいえ超リフレッシュ。
映画が公開され、この記事が役に立つことを願い、今回巡ったところを記載して行きます。
まず今回のツアーのメンバーは
- 台湾人ブロガーでクリエーター業もしているBRUNO(ナイスガイ)
- 彼のアシスタントのRita & Yuki (美女たち)
- 台湾で司会業をしているKate(可愛い)
- そして今回車を出してくれた車チャーター会社の若きオーナーDavid(イケメン)
という6人。
イケ子以外はみな台湾人です。
みなとてもいい人達でずっと笑っている旅でした。また素敵な人達に出会えてとてもうれしい。
今回の旅の行程はこちらのMAPの通りです。
【一日目】
朝9時に台北駅を出発し、海岸、金瓜石、九份、そして最後は金山という温泉街へ行き、そこで夕食と宿泊という流れでした。
北海岸と呼ばれる海岸線を走るので海を見ながらのドライブは快適でした。
先ずはじめに向かったのは仁華商號。
上から2枚目の写真の映画のロケ地になった商店がある場所です。
予告にもここで撮影されていた映像が流れていました。
鼻頭漁港にあるのでお店の目の前はこんな景色が広がります。
もうなんともたまらない味わいのあるローカル感です。
お店は商店なので飲み物やおやつなどが買えます。
おすすめはこの「石花凍」。寒天ゼリーです。左がレモンで右が黒糖。
味はこちらの5種類。あっさりしてみずみずしい。
この季節にぴったりのおやつです。
次は濱海公路停車場に車を止め、南雅奇石へ向かいます。
自然が造り出す美しい景色。迫力があります。
「南雅奇岩」は岩層の構造がかなり特殊で、長い年月をかけて東北の季節風と強い波浸に浸食されました。「台2線」の道路の上に不思議な岩石の風景が形成されており、とりわけ描かれたかのような独特の縞模様が、さらにこの地の景色を特別なものにしています。ここにある岩石のほとんどが砂岩であるため各層の硬度が違います。そのため海風による浸食の速度と抵抗力も同じではなく、各種のでこぼこな起伏や不揃いな色によって、独特な岩石の風貌が形成されています。
「南雅奇岩」の風景はかなり特殊で、遠くから見るとタケノコ、近くで見るとソフトクリームのように見えます。地質歩道に沿ってしっかりとこの美しく珍しい風景を楽しむのも悪くありません。出典:新北市政府観光旅遊局
次はここから金瓜石へ向かいます。
坂道を随分高いところまで登るので今辿ってきた場所を見下ろすことができます。
陰陽海景觀台から見下ろした陰陽海。手前の方の水が2色になっているのがわかりますか?
水湳洞の「陰陽海」は天然鉱物によってできた自然現象で、最も独特な点は、「半分黄金色、半分真っ青」な海水です。金瓜石山間部の渓流の水が集まって海に流れ込むため、水中の鉱物成分の含有量が高く、それが長年にわたって河口に半分黄金色で、半分真っ青な変わった景観を作り出しています。
出典:新北市政府観光旅遊局
ここでお昼休憩をすることに。
立ち寄ったのは民宿にもなっている十三層民宿。食堂からのロケーションも抜群です。
すごく朗らかで優しいお母さんがお料理を一人で作ってくださって、野菜は民宿の裏に自家農園があるのですがそこで採れたものをいただけます。新鮮!
豚肉のあんかけご飯の付け合せのさつま芋の葉は採れたて。緑の鮮やかなこと!
民宿のお部屋も見せてくださいました。
想像以上に広く、可愛らしいお部屋にびっくり。
大きめのお風呂も浴槽ありで、ベランダからはもちろんナイスビュー。
気持ちよく過ごせそうです。
民宿の駐車場の後ろにそびえ立つのは水湳洞十三層。
ここもまたフォトジェニックなスポット。
1層1層積み重なった神業台 金旧選鉱場で「十三層」との呼名もあり、遠くから見ると荒廃した宮殿のように見え、鉱山のポタラ宮殿とも呼ばれています。水湳洞の駐車場、長仁社区の見晴台の横側から見る景観が最も感動的で、また、歌手・張宇の「用心良苦」の MV はここで撮影されており、景色を眺めれば大声で歌いたくなるでしょう。
出典:新北市政府観光旅遊局
ここからさらに登りの道は続きます。
途中観光名所でもある黃金瀑布へ立ち寄りマイナスイオンを浴びます。
さらにさらに登り、この山の頂点となる不厭亭。
空気もよく、緑が本当に気持ちがいい場所。木々がそよそよ風にそよぐ様子がなんだか可愛らしくて、なんだか可愛いねぇ、ってほのぼの眺めてました。癒し……!
そしてお次は坂を下り、海と先ほど後にした素晴らしく眺めのいい六坑斜坡索へ。
レンガの壁が残っている場所はちょうどウエディング写真の撮影をしていました。
背後には海が広がり、そのくらいロケーションがすばらしい。
ここはまさに昔鉱山として発掘作業が行なわれていた時代、道具を運送したりする場所だったようで、そのなごりで下まで続く線路が残されていたりしました。ここではみんなで写真撮りまくり。
親切なBRUNOは観光客の人の写真まで撮ってあげていました。笑
あんなセンスのいい人に撮ってもらえてラッキーだと思う。
だいたいこの時の時間が16時くらい。最後に目指すのは新北市立黃金博物館。
イケ子は初でしたが行ったことのある方も多いのではないでしょうか。
黄金博物園区には博物館があるだけでなく、坑道体験施設、神社の遺跡、四連棟日本式宿舎、太子賓館などもあります。必ず訪れたいスポットとしては、鉱業文化及び黄金の物理的特性に関する紹介と展示があり、ギネス世界記録を獲得した重さ220キロの巨大な金塊に直接触れることのできる「黄金館」、炭鉱坑道の奥深くに入り、採鉱の様子を体験できる「本山五坑坑道体験」、台湾に現存する随一の日本式木造建築及び庭園を散策できる「太子賓館」、この地の鉱業の守り神を参拝できる「黄金神社」などがあります。また、ここの「鉱夫弁当」は大変有名で、美味しい料理のほかに、金属製の弁当箱もセットで付いているので、記念品として持ち帰ることができます。
この220.3キロの金塊は、新北市黄金博物館を代表する至宝で、世界最大の金塊として、ギネス世界記録の認定を受けています。出典:新北市政府観光旅遊局
という感じのここもまた、想像以上に広く、見所満載のスポットです。
日本式の建物がなんとも味わいがあります。モデルはKate。絵になるなー。
黄金博物館を満喫した後は、そろそろお腹がすいてきたね、ということでお待ちかねのおやつタイム。
ここまで来たらあれだよね!ということで一同九份へ!
阿柑姨芋圓の芋圓、人気の芋だんごのお店です。これもはじめて食べました!
お腹が空いていたし、外は暑いしで、ひんやり甘すぎない最高のデザート。
いつも行列をみて、諦めていたのですが、実は地下にも座席があるくらい店内はとても広くて、景色も見渡せます。みんなで一列に並んで食べたこのおやつは思い出の味になりました。
お腹も満たされ、ほっこりしたところで宿泊地へ向かいます。
ここからまた一時間ほど車を走らせた海沿いの街、金山にある鼎帥溫泉旅館がこの日の宿泊宿です。
どんなところなんだろう、と調べて写真を見てみると壁にはでかでかと「MOTEL」の文字。
おお、こうきたかと思いながらも、実は台湾の「MOTEL」って日本のイメージするものとはちょっと違っていて、普通にファミリーとかでも利用するそうです。車で来てスマートに泊まれる立派なホテルみたいな感じ??
どうしても我々にとっては怯んでしまうんですけれどなにごとも経験。
本日は鼎帥溫泉旅館の広くゴージャスなお部屋にひとりで泊まらせていただきます!
部屋ごとにデザインが全て違っていて、BRUNOのお部屋はシックでかっこいい系、アシスタントちゃんたちのお部屋はカジュアルでソファーのファブリックもこれ欲しい!と思っちゃうようなかわいさだったり、Kateはイケイケっぽい豹柄の壁、そしてイケ子ルームは……
ローズ!きらっきらしてますね。正直一番イメージするところのモーテル感があった気が。笑
でもしかし!お風呂が感動レベルですごいのですよ。
どーん!
温泉です!ありがとうございます!!
超広々!お世辞じゃなく綺麗で清潔感もありました。タイルもいい感じじゃないですか?
うわー、おもしろいなぁ、と思いながら温泉、堪能させていただきました。
夕飯は金山で人気の海鮮レストラン88號水碼頭へ。
メニューはお店の奥さんと相談しながらアシスタントちゃんたちがチョイスしてくれました。
食材をみて調理法を選ぶスタイルですね。こういうとき地元っこがいてくれると本当にありがたい。
運ばれてくる料理たち。
よし!ビールだ!と思ったけれどまさかの誰も飲まない!!!
ひとりでいっちゃおうかな、とも思ったけれどここはみんなに合わせてグァバジュースで乾杯です。
色々美味しかったのですがベスト4を選ぶとすると、
カレー風味のかに味噌をパンに付けて食べる、泰皇咖哩蟹。この付け合せのパンが驚くほどおいしい。ビックリレベルで。ぜひここに来たら注文してみてください。
ぷりぷりの茹でイカ、燙透抽
ホルモンとお豆腐のマーボーみたいな肥腸豆腐
ほっくりした白身魚の烤針梭魚
お酒がなかったのがやはり悔やまれますが(笑)、郷に入れば郷に従え精神で、久々に健全な一日を過ごしました。
綺麗な景色に心から癒されて知らなかった場所に沢山いけて、温泉入って、海鮮食べて。いままで公共交通機関を使った自力の旅しかしたことがなかったのですが、車チャーター旅の魅力にも目覚めた感じがしました。
中国語のできる方は、今回お世話になったDavidの会社、おすすめかもです。
車もいいし、運転も上手なのでどんな坂道でもうとうと眠ってました(笑)
空港の送迎なども他社より安い気がします。FBやLINEから予約できますよ。
赤驛國際 Ferghana Horse International
充実の一日をこの一回で納めようとしたら過去最大の長さになってしまいました。笑
2日目も素敵スポット満載なのでこちらも早いうちにアップしますね。ご覧いただけたらうれしいです。
つづく