時折恋しくなる日本食。

しっとりと大人な雰囲気の隠れ家のような店内で、美味しい岩手の日本酒を楽しめるお店が台北中心部にありました。

 

 

お店の名前はSenn 先酒肴

最寄り駅はMRT忠孝敦化駅。

7番出口を出て、市民大道のほうへ大きな通り、敦化南路1段沿いを歩いていくとわずか3分ほどで到着です。

駅周辺はショッピングエリアなのでとても賑やかですが、このあたりはどことなく落ち着いています。

 

 

お店は2階。

入口は近隣のお店に比べるといきなりおしゃれ感が漂っているので小さいけれども目立ちます。

 

 

テーブル席に正面にはカウンターと席数は多くはありませんが、逆にほどよい規模感でこれはゆったりとお食事を楽しめそう。

 

 

 

大型の冷蔵ケースには日本酒がびっしり。原酒もあります。

しかもこちらすべて岩手の日本酒。

台湾において日本酒は当たり前ですが高級品です。

 

日本酒は大好き。時々ものすごく飲みたくなるし、日本から戻る際は空港で1本は仕入れて帰ってくるので実は家にも何本かストックが。

それにしても岩手に特化したお酒をこんなに一気に眺めるのははじめてかも。

オーナーが独自に卸しているんですって。

聞くところによると岩手のお酒は濃厚で比較的甘口、お料理を選ばないとのことで、素敵な眺めとその味を想像して、気持ちはかなりわくわくでした。

 

このお店が開店したのは2014年。

なぜ岩手なのかというとそれはやはり東北の復興支援の意味合いもあるとのことで、こうして応援してくれているのを目のあたりにしてとてもありがたい気持ちになりました。

 

 

 

そしてこちらのお店、オーナーは国際利き酒師の資格、台湾人スタッフのみなさんも日本酒ナビゲーターの資格を持っているとのことで、台北で美味しい日本酒をいただくのならここ、というお店かもしれません。

 

 

 

さて、気になるメニューですが、お酒にぴったりな日本食が楽しめるのはもちろんのこと、食材はすべて台湾のものを使用。台湾食材による日本料理が楽しめるそうです。

この日はちょうど日本人スタッフの方がいらっしゃったので色々お話を伺うことができました。

 

 

メニューには名前だけですでに美味しそうなラインナップががずらりと並びます。

(写真をクリックしたら拡大してみられます)

 

ぜひとも日本酒に合わせて楽しみたいお刺身は明け方、卸市場まで出向き仕入れてくる新鮮なもの。

しかも、日本と同じ漁の方法で魚を捕っている漁師さんから買い付けているそうです。

台湾においては、やはり漁師さんによって魚の状態が全然違うらしく、そういったお店の徹底したこだわりによって日本と同じクオリティのお刺身が提供できるのだそう。

これは期待がたかまりますね。

 

 

 

 

 

お酒も日本酒のほかにはビール、ウイスキー、焼酎、ソフトドリンク、女性にはうれしい果実酒や梅酒なども揃っていました。

 

 

  

 

i3Beerというブランドの台湾クラフトビールも楽しめますよ、ということで最初はそれをいただくことに。

タップから注ぐフレッシュなビールです。白と黒の2種類。

 

 

美しいビジュアルです。

まろやかで飲みやすく、ごくごくいけちゃう感じでこのクラフトビールブランドははじめて知ったのですが気に入りました。

 

 

お料理は特製3点盛りからスタート。

この日ははじめてのお店だったことと、どれも美味しそうで迷って選べなかったのでお店の方にセレクトしておすすめを中心に作っていただくことにしました。

 

 

 

 

 

台湾竹の子のお刺身。

いつも甘いマヨネーズをつけてサラダとしていただく台湾の竹の子。

こんな食べ方をしてみたかった!

 

 

そしてこだわりのお刺身。

仕入れによって内容は変わるのですが、この日は鰆、ミルクフィッシュ、鯛の一種という青肌というお魚の3点盛りです。

 

 

そろそろ日本酒をといった感じでおすすめを何本かお伺いしました。

取り出していただいたのは「桜顔」、「月の輪」、「あき開」、「水神」。

 

どれもはじめましての日本酒だったのですが、イケ子は比較的辛口が好きなので、水神の「純米大辛口」 がいちばん気になりました。

でも岩手の日本酒はわりと甘めなので大辛口でも日本酒度+10とそこまで辛くないとのことでそちらをいただくことに。

「月の輪」も女性杜氏さんが中心となった若いチームで作り上げているお酒とのことでとても興味を持ちましたが、こちらは次回試してみることに。

 

 

今回は小さなサイズがあったのでそちらで。

もうひとつの「銀河鉄道の夜」は台湾人の方に人気の日本酒なんだそう。

すぐに岩手のお酒、とわかる素敵なネーミングと雰囲気のあるブルーのボトル。

どんなお料理とも合わせやいお酒と言われていて、すべて岩手の材料で作った桜顔酒造のお酒です。

 

 

そうこうしているうちに焼き物類が届きはじめました。

「鶏もも塩焼き」、嘉義産の自然豚の「豚肉串」、「大根サラダ」はお隣になった方が美味しいよ!と味見させてくれたのですが、干しエビがたっぷりでドレッシングもいい味。めちゃめちゃ美味しかったです。

これは必須注文のメニューかも。

 

そして「本日の焼野菜」とこれもしみじみ美味しかった「揚げ出し豆腐」をいただいてこの日は終了。

少人数だったからお腹がいっぱい。どれもこれも美味しくて、素材の味を生かしたお料理の数々にものすごく満たされました。

 

 

 

 

 

 

日本酒はグラスの形によって味わいが変わるとのことで、可愛いグラスに盛り上がっていたらいろんな種類をだしてくださいました。笑

 

 

実はここ、大型スクリーンも完備していて、先日のワールドカップの際はここでこんな美味しいお料理をいただきながら観戦ができたそうで、すごく盛り上がったそうですよ!

 

それにしてもまた、素敵なお店を知ることができて満足。

連れてきてくださった方に感謝です。

 

正直日常使いするにはイケ子にとっては贅沢な感じなのですが、特別なときのお食事や、会食、接待などにもぴったりな雰囲気のお店です。

 

台湾産の良質な食材を素材の味を生かしたあっさりした味付けで堪能したい、こってり系や台湾料理に飽きてきた、あとはとにかく日本酒ラバーズの方はここなら満足できるはず。

ここ台北でぜひ岩手の美酒に酔いしれましょう。

 

 

Senn 先酒肴

台北市大安區敦化南路1段163號2F

02 2775 5090

営業時間:18:00~1:00

(日曜定休)

FB:https://www.facebook.com/sennsakedining/