何度歩いたかわからない道をそれまでとは違う気分で歩いたとき、どうしようもなく胸が苦しくなって、まだ台湾に来るのは早かったかもしれないと思った初日。
 
 
ここ数ヶ月間、未知の国へばかりチャレンジしていたのは、ここ以外のどこかへみたいな気持ちももちろんあったのだけれど、こんなにもどこでも地図を見なくとも歩けて、普通にその国の言葉で買ったり食べたり笑いあったり、一切の緊張感がなく自然に過ごせる場所はやっぱりここだということを確かめたくてやっていたのかもとも思う。
 
 
日本にいてもまだ心は台湾にあったのは確実で
 
 
だからこそ、この景色の中、いつでも自由に幸せを感じながら自分が歩いていない現実がちょっと受け入れられなかった。
 
 
すべては自分で決めたことだけれど。
 
 
日本にいても届く台湾からのメッセージや情報、そして台湾関連のお仕事。
 
 
不思議なことに前より増えたかもしれない。
 
 
 
台湾での対応が必要なことはすぐに動けないことにもどかしさを感じたりもしたけれど、そんなに緊急を要することもほんとはそんなにはない。
 
それよりも、ここに自分を必要としてくれる人がいるのだという不思議と喜びと感謝をしっかりと形にして還元したいと思うようになっていった。
 
 
台湾で過ごすからといって、特別なことはいらなくて、すっとここにやってきて、普通に過ごせることが一番うれしいこと。
 
 
といいながらも滞在中はなんだか忙しくて、ばたばたしながらも知っている道を歩いたり、知らない道を歩いてみたりするうちに、
 
 
ここに置き忘れていた心がようやく自分の中に戻ってきた気がした。
 
 
台湾で過ごした日々は第1章から始まって、結構めくるめくな感じできっと第3章くらいまではいっていたのかな。笑
魂を自分の中に取り戻したことで、新しい章にようやく進める気がしています。