こんにちは。イケ子です。

近頃、ようやくゆとりが出来てきたので、見たかった映画を観たり、読みたかった本を読んだりと、本来の趣味を楽しむ時間を取り戻しています。

やはり映画も本もいいですね。心が潤います。

最近読んだ本でぶっちぎりに面白かったのがこちらの『台湾漫遊鉄道のふたり』

台湾漫遊鉄道のふたり
楊双子
中央公論新社
2023-04-20


日本統治時代の台湾を舞台にした小説なのですが、特徴的なのが主人公がとんでもないレベルの食いしん坊!

なので文中には様々な台湾グルメが登場します。
内容はフィクションですが、時代背景や地名などは事実や実在しているものに基づいているので非常にリアル。情景が鮮明に浮かび上がります。

当時の台湾人と日本人の関係や、複雑な心の動きなどなど、実はそれは現在にも繋がっているのではと思われる、根っこのようなものも描かれていて、そのあたりも己の行動を振り返らせるとともに、非常に読み応えがありました。

これは文字に残すとちょっと時間がかかるだろう、本当に言いたいことも書けない気がしたので、読み終わってさほど時間も経たないうちに、Voicyで感想を話してみることにしました。
ネタバレなどはありません。

 
Voicyでは台湾のおやつをテーマに毎回お話をしています。
なので、この回では台湾漫遊鉄道に登場した「鹹蛋糕」を取り上げてみました。

昨年、食べたいと言ったらお友達が譲ってくれた鹿港にある里昴という美味しいお店の「鹹蛋糕」。
シエンダンガオと読み、しょっぱいケーキという意味。

名前だけ聞いたときには、どういうしょっぱさなの?と色々想像してみましたが、正解はスポンジケーキにお肉を挟んだという思いつきすらしなかったケーキでした。

Voicyではお肉を炒めているのかな?と発言しましたが、滷肉(ルーロー)をサンドしたものという定義なので、細かくしたお肉を煮たもの、それを私が食べた鹹蛋糕では細かくしたタロイモとカジキのでんぶなどと一緒にマヨネーズで和えたものを、甘さ控えめのスポンジケーキに挟んであります。

滷肉というと、やはりルーロー飯でごはんの上にかかっているような茶色いお肉を想像するのですが、マヨネーズで和えていることもあり、別物のように感じられるビジュアルです。

DSCF5295

ね。美味しそうでしょ。
食べてもすごく美味しくて、食べる前はお肉の脂が固まったりしないのかしら?とも思ったけれど、そこは全然気にならず、Voicyでは言い忘れちゃったと後から思ったのですが、台湾のマヨネーズって甘いので、甘じょっぱい食べものが好まれる台湾らしいお菓子です。

カットする前はこのような感じで
DSCF5293

箱もお洒落。
DSCF5291

昨年食べた台湾のあれこれの中でも、ダントツで印象に残っているケーキ。
それが小説の中に登場したのでおー!という気分でした。

また食べたいなー、そして実は鹿港も行ったことがないので、お店にも行ってみたいです。

里昂鹹蛋糕
HP:https://leon88.com.tw


本の主人公の千鶴子ではないけれど、こんなに食べつくしたつもりでも、いまだこうして未知の食べものと遭遇してしまう上に美味しい。台湾の食への興味はまだまだ尽きません。
願わくは千鶴子のような強靭な底なしの胃袋が欲しい。


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